|

SPF豚(Specific Pathogen Free)とは、豚の発育に悪い影響をおよぼす特定の病気に感染していない、健康で清浄な豚のことです。抗生物質や抗菌剤のお世話になることはほとんどありません。したがって、薬剤残留の心配もないので安全でおいしいのです。

SPF養豚は疾病防除によってのみ成立します。それを確実にするために、シムコでは、GGP農場を頂点としてGP農場、CM農場が厳格に峻別された生産ピラミッドを構築しています。豚の流通は、GGP農場からGP農場、CM農場への一方通行に限定され、下位から上位へはもちろん、同位間での豚の移動も原則として禁止されています。このシステムによって、万一いずれかの農場に病気が侵入したとしても、他農場への伝播を防ぐことができます。

[ GGP農場とは… ]
原原種豚(Great Grand Parent = GGP)と呼ばれる基礎豚を作出して繁殖、育種改良をおこない、原種豚(Grand Parent = GP)の生産をおこなう核農場です。
[ GP農場とは… ]
核農場から原種豚を導入して、種豚(Parent Stock = PS)*を生産する繁殖農場です。
*コマーシャル母豚とも言います。
[ CM農場とは… ]
導入した種豚(コマーシャル母豚)から肉豚を生産する農場です。

[ SPF豚の作出 ]
妊娠末期の豚から帝王切開などの外科的方法で子豚を無菌的に取りだして人工哺育をすると、病気のない豚群を作ることができます。SPF豚は、このようにして作られた豚群を厳重な防疫管理のもとで繁殖して作り出されます。
[ SPF豚が持ってはいけない病気 ]
マイコプラズマ肺炎、萎縮性鼻炎、豚赤痢、オーエスキー病、トキソプラズマ*の5つの病気は、豚の発育に悪い影響を与え、養豚経営に重大な影響を与えてきました。その対策として、長期間にわたり抗生物質などの薬剤の投与がおこなわれてきました。
*トキソプラズマ症は人間に感染することのある豚の病気です。
[ SPF農場の防疫コントロール ]
マイコプラズマ肺炎、萎縮性鼻炎、豚赤痢、オーエスキー病、トキソプラズマが侵入した場合、SPF農場ではなくなります。SPF農場を維持し続けるためには病気の侵入を防がなくてはなりません。そこで農場の周りをフェンスで囲い、 搬入する資材などは厳重に消毒し、入場する人間も厳しく制限します。入場する場合は必ず入浴して全身をきれいに洗い、場内専用の衣類に着替えなければなりません。

シムコが加入する日本SPF豚協会は、SPF豚農場認定制度を制定し、SPF豚農場の認定作業をおこなっています。 この制度の目的は日本のSPF豚農場の基準を統一して消費者に安定したSPF豚肉を届け、 SPF養豚を発展させることです。
[ 認定制度の概要 ]
1SPF豚農場認定規則の制定
1 GGP、GP農場認定基準
2 CM農場認定基準
2防疫設備基準と評価
3防疫管理基準と評価
4生産成績評価基準と合否判定
[ 認定に必要な項目 ]
1日常の臨床観察記録とその記録の整備
2薬品、衛生費の使用制限と使用明細記録の整備
3養豚生産管理記録の整備
4定期的ヘルスチェックによる豚の健康状態の確認
5防疫設備診断記録
6防疫管理診断記録
これらの基準をすべてクリアした農場がSPF豚農場として認定され、
以後は毎年1回の審査を経て更新されます。
|